動画技術研究所

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スクールビジネスにビデオを活用するアイデア

教室に通える人だけが生徒ですか?

各種スクールの中で提供する副教材としてDVDを作って活用することはされているでしょうか?

これは、スクールの付加価値を高める意味でも有効です。

 

例えばピアノ教室。

 

生徒が家に帰っても、復習できるように、そのレッスンの内容をカリキュラムごとに動画にして、DVDを作ったり、動画にパスワードをつけてネット配信する方法もあります。

 

この、「動画を副教材にする」というという考えから、もう一歩進んで、「通信教育の教材にする」というアイデアも成り立ちます。

 

自宅を教室として使うという場合、生徒はそこに通える人達です。地理的な制約があります。

例えば「土曜日の午前中に教室を開きます」という場合、「その時間には行けない」という時間的な制約がある人も、生徒にはなれません。

 

そこで、動画教材を使って「通信講座」のような教室を開いたらどうかという提案です。

 

通信講座では、もちろんリアルタイムに手取り足取り指導することはできません。

徐々にレベルを上げていく内容の教材を用意しておいて、月謝に相当するような会費でそれを送付するということは可能です。

 

例えば、東京でピアノ教室を開いているとします。

北海道に住む生徒さんは、会費を払ってその教材を手に入れてピアノの練習をする。

 

そして、自分が弾いている状態というのをビデオカメラやスマホで撮影して、自分のYouTube チャンネルにアップロードするなどして、先生に見てもらうということもできます。

 

YouTubeは公開の種類によっては、他の人には見られないような設定ができますから、ピアノの先生にだけ見られるような状態にして添削をしてもらうこともできます。

 

ピアノを教える側としては、生徒から送られてきた動画を見て、アドバイスの動画を撮影してYouTubeで返信する、というようなことも可能になります。

 

慣れてしまえば、メールで細かなことを伝えるよりも、カメラの前でピアノを使いながら、アドバイスなり注意点の解説を話してしまった方が楽です。時間的にも短く済みます。

 

そうすると、「月謝を払って教室に通ってピアノを習う」という事に非常に近い状態が再現できるわけです。

 

このやり方が確立できれば、決まった時間に決まった場所まで通えない人を、教室の生徒として取り込むことも可能になります。

 

動画を使うと、場合によっては、「一度も会ったことはないけれども、生徒と先生」というような関係が構築できます。

 

今回は「ピアノ教室」を例にとって動画の活用法を提案してみましたが、様々なジャンルに応用できるはずです。
参考になれば幸いです。