動画マニュアルの有効性
手順を知りたければ動画を探せ
あなたは、何かの作業手順を調べる時、ネットでどういうメディアを選びますか?
昔であれば、手順を解説した文章を探したでしょう。
写真が入った文書であれば、さらに分かりやすかったはずです。
しかし、今は、圧倒的にわかりやすいのが、「動画による解説」だと実感しているはずです。
今回はビジネスの中で使う動画のうち、は「コスト削減」に非常に有効な「動画マニュアル」について話をします。
最近は、「動画の活用」というものが非常に盛んです。
私も、自宅の水道の水がしっかり止まらなくなった時に、部品の交換で解決出来ることは知っていましたが、その手順の確認の為、動画の情報を探しました。
ネットで「水道」「水漏れ」「修理」というようなキーワードで探すと、その修理方法の情報はたくさん見つかります。
中には本格的な、正規のマニュアルのように、きれいにまとめたブログの記事をアップしてくれている人もいます。
どういう風に作業をして、どの部品を交換すればいいのか、注意点まで丁寧に教えてくれてる人がいて、ありがたい限りです。
しかし、最近、実際に参考にするのは、YouTubeの動画なんです。
同じキーワードで動画を探すと、やはり、作業を実際に行なっている映像が見つかります。
特に綺麗な映像でもなく、ナレーションがあるわけでもなく、アニメーションで構造を説明するわけでもありません。
ただ、作業状況を撮影しているだけ。
それでも十分に事足りるんですね。
「ああ、こういうふうにやればいいのか」というのが一目瞭然なわけです。
この、「一目瞭然」というのが、ビデオの最大の武器です。
そして、この、「動画による解説」には、それを作るのにお金がかからないという特徴があります。
手間が少ないということです。
このように、「作業」の解説には動画が最適なんですが、作業以外の「教育」にももちろん、動画は適しています。
会社の中で動画マニュアルのネタを探す
動画マニュアルが活用できる場面は、会社の中にもたくさんあります。
例えば新人研修。
会社に新入社員が入ってくると、「研修」というものがあります。
研修担当の社員が、「教育係」として、色々と新入社員に教えるわけですが、その内容は、毎年ほぼ同じ。
「心がけ」とか「最低限必要な知識技術」、「振る舞い」そういう部分に変化は無いはずなんです。
それを、本来は生産性を上げられる筈の社員が、時間を掛けて教育する。
実際に、人と人が顔を合わせて話をすることによって伝える、コミュニケーションの意味もあるとは思います。
しかし、「費用対効果」という面で考えると、そのコストというのは非常に無駄です。
もちろん、「教育」は大事です。そのためのコストは「必要悪」という捉え方をする人もいるでしょう。
しかし、「技術」を応用して、「同じ効果を上げつつ、もっとコストを削減できる方法」を採用しないのは、怠慢というほかありません。
解決策の一つが、「映像の活用」ということになります。
例えば、新入社員の教育の中では、資料を使った、「座学」のようなものを講義形式でやる、というものがあります。
その部分に、教育係の長時間の拘束は必要ですか?
ほとんど、ビデオ映像でも代用できると気付けますか?
ビデオならではの、「特殊な作り方」をするする必要はありません。
教育係の社員が、新入社員に向かって毎年やっているのと同じように、カメラの前で講義をすればいいだけです。
撮影は会議室でいいでしょう。
ライブじゃありませんから、言い間違いなどはやり直しをして、見やすく編集したビデオを用意します。
研修を受ける新入社員は、そのビデオを見て知識を得られます。
「相手が生身の人間でないから情報が伝わらない」ということはありません。
このビデオを作ってしまえば、講師役の社員が研修のたびに自分の仕事の手を休めて、講義をしなくても済むようになります。
講義自体も、それまでは講師の都合に合わせて、新人社員を一同に集めて行う、ということしか出来ませんでしたが、ビデオの動画にすれば、研修を受ける側の都合に合わせて閲覧することも可能です。
自分にとって分かりにくかったところを、何度も見直すことも出来るわけです。
一度聞いたことを、また聞くというのは、新人にとってはとても抵抗があります。
もちろん、聞かれる側もそれだけ多くのコストが掛かります。
ビデオを用意することで、両方の問題が解決するわけです。
生身の人間がやらなくてもいいことは、仕事ではありません。
向上心を持って、改善点を探すと、会社の中にもネタはたくさん転がっているはずです。
動画制作という僅かな投資で、長期的には大きなコスト削減を目指してはどうでしょうか?