コントロールできることを目標にする
人のせいにする習慣をなくす必要
7つの習慣という本があります.
その中で、私が印象的だと思って影響を受けていることが、「物事を人のせいにしない」という部分です。
自分以外の、「他者の要素」は自分ではコントロールできません。
天候と同じです。
いくら、「明日晴れて欲しい」と思っていたとしても、自分にはどうすることもできません。
「雨が降ったから、予定していたことができない」と言っても仕方わけです。
相手が「天候」ではなく、「人」の場合は批判になります。
「あの人がこうしてくれないから、自分はこういう状況なんだ」という批判です。
自分がコントロールできることを認識する
例えば、明日、出かける予定があるとします。
雨が降るかどうかは、自分にはコントロールできません。
でも、「雨が降った時の備えをする」ということは、自分でコントロールできます。
雨が降らなければ、予定通り、ピクニックができます。
雨が降った時は、こういうものを準備しておいて、こういう過ごし方をしよう、という計画を立てて準備をする。
これが「自分でできること」です。
それをやらずに、「雨が降りませんように」と祈るだけで、「雨が降ったから何もできなかった」と愚痴を言っていてもしょうがないんです。
そういう観点で見ると、「自分でコントロールできること」というのは、かなりたくさんあります。
人のせいにしたり、批判をしたりというような暇がないくらい、やれることはたくさんあるんです。
ですから、「自分がコントロールできることをする」のが、精神衛生上も望ましいことだろうと思います。
そこに他者の要素を入れると、
- 誰かが、こうやってくれるのを待たなければいけない
- 雨が上がるのを待たなければいけない
という「無駄な待ち状態」を作ってしまいます。
その無駄な状態を、できるだけなくすためにも、「自分がコントロールできることは何なのか」を考えるといいと思います。
例えば、「ダイエットをして体重を10キロ減らしたい」としても、目標を「体重10 kg 減量」に置くのではなくて、「毎日何 km か歩く」とか、「自分でできること」を目標にすることが大事です。
これは、自分の意思さえ強ければ実現できるからです。
また、何か情報発信をして、他の人の反応が欲しいとします。
ところが、「他の人の反応」というのは、自分ではコントロールできません。
ですから、「自分はこれだけの数の発信をする」というように、「自分でコントロールできること」を目標にすべきなんです。
その、情報発信に動画を使って、24時間365日、インターネット上で働く営業マンを持つのと同じですから、これは有効です。
そして、その方向性が間違ってなければ、いずれは結果が出ます。
「コントロールできることを目標にしよう」という話でした。
参考になれば幸いです。
演出に頼らないという心掛け
「演出する」という魅力はあるが・・・
「映画を作る」と言うと、真っ先に浮かぶのは「撮影」だと思います。
その撮影をする時に、「役者がどういう演技をするのか」を指示するのが「演出」という作業です。
演出は監督がやる仕事です。
趣味の映画作りですから、何にこだわって作ろうが自由ですが、私は、「まずその作品を完成させること」を最優先にすべきだと思っています。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、実は「映画作り」は、一歩間違えると、手がけた作品が未完成に終わってしまうということが頻繁に起きます。
ですから、特に経験が浅いうちは、完成させることを最優先に考えないと、凝りすぎて、完成させられなくなりがちです。
それと関連して、私が「気をつけて欲しいな」と思うのは、演出をあまり信用しないということです。
映画を作る時は、撮影が楽しそうですから、早く撮影をしたいわけです。
ストーリーを持った映画の場合は、当然、ストーリーを先にしっかり作る必要があります。
けれども、「話の構成・設計」をそこそこにして、実際にはまだ問題が山積みのシナリオであるにもかかわらず、
- 現場の演出でなんとかなるだろう
- 演技でなんとかなるだろう
ということで撮影をスタートしてことが非常に多いんです。
商業映画の中でもよくあるんですが、
- 確かに演出は素晴らしい
- 俳優の演技も素晴らしい
でも、「そもそも、この話がおかしい・面白くない」という作品があります。
せっかく作るのであれば、やはり、最低限、「話は通じる」作品にはしたい。
その上で、プラスアルファとして演出が良ければ、それに越したことありません。
凝った演出を優先して、ストーリーの設計が未完成なまま、「よく分からない話」を作ってしまうのは、何とも惜しいと感じています。
演出は「プラスアルファ」
もっと言ってしまうと、芝居もプラスアルファであるべきだと思うんです。
演出が良ければ、それに越したことはありません。
演技がよければ、それに越したことはない。
でも、それはあくまでも「プラスアルファ」で、芯になるのは、物語の構造です。
「プラスアルファ」でなく、「本質的な部分」を最低限抑えましょう。
これは私も自戒を込めて言っています。
どうしても、「設計部分」というのは地味な作業で、エネルギーを使って考えていると、だんだん分からなくなってきます。
ですから、「もう早く撮ってしまいたい」という気持ちはよくわかります。
しかし、そういう状態で撮り始めて、
- なんとか演出でカバーしよう
- 演技でカバーしよう
と思っても、やはり完成すると、設計の未熟さが目立ってしまいます。
「どうせなら、もう少しちゃんと考えてからやれば」というような後悔をすることが多くあります。
思いついた
- 演出プラン
- 撮り方
がモチベーションになって映画作りをすることは多いと思います。
それを生かすためにも、「演出に頼らなくても見ていられるような、本質的なストーリーの面白さ」を担保してから撮る姿勢がいいのではないかと思います。
実際に映画を作り始めると、撮影に時間がかかることを実感します。
ある場所に、スタッフ・出演者を集合させて撮影します。
「このシーンは1時間ぐらいで撮れるだろう」という計画で始めるのですが、大抵は予定通りには行かず、2倍も3倍も時間がかかってしまうものです。
そうすると、時間と共に、だんだん光の状態も変わってきます。
初めに考えていたプラン通りの演出をしている暇がなくなってくるんです。
極端に言うと、
- 計画したシナリオ通り
- 絵コンテ通り
に、この場面を何とか撮影するということで手一杯になってしまう。
そうすると、「話があまり面白くなくても、演出でカバーできるだろう」という目論見が全く外れてしまうことになります。
ですから、仮に演出が非常にシンプルで、全く凝ったことができない映像になったとしても、作品として見ていられる「ストーリーの面白さ」を用意した方がいいと思います。
参考になれば幸いです。
直接会わないと失礼?
「動画営業」の大きなメリット
私は「動画コンテンツをビジネスに活用しましょう」という提案をしています。
その一環として、「動画営業マン」というものも推奨しています。
営業マンは、お客さんの前で、商品やサービスのプレゼンをしますが、この内容を動画で用意しておいて、メールを使って、その動画をお客さんに観てもらうものです。
言うまでもなく、これによって、情報を発信する側は「実際に足を運んで説明をする」という時間が大幅に削減されます。
そして、情報を受ける側も、
- 「自分の都合のいい時間」に、それを観ることができる
- 判断を仰ぐために、別の人にも、動画を見せることができる
という、どちらにとってもメリットが多いやり方だと思っています。
コストが高いタイプのコミュニケーション
ところが、古いタイプの営業に接している人の中には、古い価値観の人もいます。
「営業マン本人が足を使って会いに来ることによって、直接、顔を合わせて接することがいいこと」で、
「メールや動画で間接的に情報を伝えることは、相手にとって失礼じゃないか」
というような価値観です。
例えば、仕事のやり取りをしていて、必ず「電話連絡」をしないと気が済まない、という営業マンがいます。
仕事のやり取りはメールで済んでいて、返事のメールを受け取っているにも関わらず、「メールだけのやりとりでは失礼だ」と思って電話をしてきます。
内容は、「あのメールで言った通りなので、よろしくお願いします」というだけ。
制作作業をしている時に、電話が一本入ることが、どれだけ負担が大きいかということを、全く分かっていない証拠です。
電話というのは、それが緊急の連絡かどうかが分かりませんから、今やっている作業の手を止めて、とらなければいけません。
非常に大きな負担がかかるわけです。
そこで手を止めたことによって、制作のペースはガタ落ちします。
実際に数値で計測したデータもあるようですが、手際よく続けている製作作業の途中で、電話によって作業が中断すると、電話がかかってくる前の生産ペースに戻るためには、10分も20分もかかると言われています。
それだけ、「電話をかける」ということは、相手の作業を妨害している可能性があるわけです。
その配慮、センスが、営業マンには本来、必要だと思います。
「直接、足を運ばないと失礼だ」と思って、相手の時間を拘束する営業マンに、このセンスが有るとは言えません。
「お忙しいと思いますから、時間のある時に見ておいて下さい」と言って、自分の動画を送ってくる営業マンの方が、配慮があると思いませんか?
時間泥棒とは距離を取れ
それぞれ、「自分が持っている文化」というのは、なかなか変えようがありません。
行動を改めてくれる相手ならともかく、「自分の価値観が絶対だ」と思っている人は、本当に変わりません。
あなたは、その相手を変えようとするのではなくて、「厄介な価値観を持っている人とは距離を取る」方がいいと思います。
参考になれば幸いです。
仕事をもらう感覚、仕事を作る感覚
サラリーマン的な仕事のやり方に縛られていませんか?
日本人の90%はサラリーマンです。
つまり、どこかに所属をして、与えられた仕事をすることで「給料」という対価を得る。
それが、スタンダードなお金の稼ぎ方です。
ですから、「仕事は雇われてするものだ」という感覚が根強いんです。
私がサラリーマンを辞めて独立起業をした時に、友人の何人かは、「うまくいって儲かるようになったら雇ってくれ」と冗談で言っていました。
その「雇ってくれ」という感覚こそが、やはり「サラリーマン感覚」なんです。
仕事は自分で作ればいい
「自分も仕事を起こして、一緒にコラボをしよう」あるいは「共同経営をしよう」という感覚にならなければ、本来は不自然だと思うんです。
フリーランスとして起業している人の中にも、2種類の感覚の持ち主がいます。
一つは仕事をもらう感覚の人。
これは、基本的には会社員として働いているのと同じやり方の仕事です。
ですから、会社員時代よりは単価は高いかもしれませんが、「会社の看板」で仕事が取れない分、仕方なしに単価を下げなければいけない状況の人たちがいます。
もうひとつは、自分で仕事を作って、それを提供している感覚の人。
「その仕事にはこれだけの価値がありますよ」ということを提示しているので、「言い値」で買ってもらえるわけです。
お膳立ては誰がするか
「仕事をもらう感覚の人」は、全て「相手」にお膳立てしてもらう必要があります。
こういうお膳立てをしてもらって、「自分はこういうことができますよ」というやり方です。
相手は、その「お膳立て」に非常にお金がかかるので楽ではないんです。
例えば、制作作業であれば、「制作の部分だけをお願いします」というような形で仕事を振ってくるわけです。
当然、料金的には抑えられます。
ところが「仕事を作る感覚の人」というのは、相手の問題点を聞くだけです。
「解決策も自分で考えます」「これでどうですか」というような手順を示して、解決の手助けをします。
相手がお膳立てをする必要がないんです。
「取材に応じる」という形だけで、問題が解決できるので、クライアントの負担は少なく済みます。
楽だから、その分、「多く料金を払っても割に合う」ということになるわけです。
仕事を作る方が、はるかに稼げて、相手にとっても価値が高く感じられる。
こういう、「仕事を作る感覚の人達」のやり方を見習うべきです。
あなたにできること
もし今、自分がお膳立てをされた仕事をもらうやり方の仕事をしているのであれば、相手の負担を減らすために、自分からもっと仕掛けて、仕事を作る方が売上は上がっていくと思います。
もちろん、
- 自分がやってる仕事は、提案をしても受け入れられるものではない
- 仕様の範囲内でやらなければいけないんだ
という人が大半でしょう。
ですから、その状況はおそらく変えられないんです。
あなたにできることは、
- そういう条件の仕事を続けるか、
- 自分が提案から参加できるような相手を探して仕事をするか
という選択です。
自分にコントロールできないことを嘆いても仕方がないので、観点から「顧客を探す」ということも大事かなと思います。
参考になれば幸いです。
安心する仕事の仕方信用をなくすやり方
制作の仕事はチェック担当者とのキャッチボール
私は、サラリーマン時代、制作の仕事をしていました。
- 計画を立てて
- 制作をして
- 資料を作り
- それを決められた納期に納める
というような仕事です。
最終的な納期は、もちろん絶対です。
その前に、何度も「途中の状態」をチェックしてもらうタイミングがあります。
制作物であれば、初校、2校、3校、という形で、資料を見てもらうわけです。
チェックをしてもらって、新しい情報をもらったり、修正点を指摘してもらい、それを直すことで、だんだんと完成形に近づけていきます。
これが制作の仕事です。
遅れがちになる制作現場
多くの業界において、「コスト削減」が必須になっていて、同じ内容の仕事でも、以前と比べて短期間で作らなければいけないことが多くなっています。
ですから、期日に昔のような余裕が全くありません。
これは、制作物を作る側だけの問題ではありません。
制作物を作るにあたって、「必要な情報」をクライアント側から提供する必要があるんですが、その提供も、「なかなか期日通りにできないと」いう状況があります。
予算削減で、設計が遅れているとか、まだ情報を出せる状況まで固まっていない、ということで遅れがちになります。
「約束の日に材料が来なかったので、成果物は期日に出せませんよ」という、杓子定規なやり方は、大抵の場合、通用しません。
なんとかやりくりして、最終的な納期に間に合うための協力と工夫が必要になってきます。
途中のチェック用の校正物の納期が遅れてしまう、ということは発生してしまいます。
制作コストが限られてますから、人員も投入できません。
「3人がかりでやれば済むじゃないか」と言われても、そんな制作費は出ないわけす。
例えば、「金曜日にチェック用の原稿を送ります」という約束で作業をしていたとする。
金曜日になって、「すいません。できませんでした」
これは最悪です。
チェックをする側は、「金曜日に原稿が来るから、そのチェックのために時間を作っておく」というような体勢になっていますから、それが全て無駄になって、損害を与えることになります。
「ギリギリまで頑張ったけど、できませんでした」ということを、「ギリギリに言う」のは論外です。
遅れる場合はどうすればいいか
例えば、水曜の段階で
- 予定は金曜に全てをチェックに出す予定でしたが、このペースだと、どうしても間に合いません
- 予定より1日前倒しして、木曜日に前半だけなら渡せます
- まず、前半からチェックを始めてもらえませんか?
- 後半は週明けの月曜には出せます
というような提案が必要だと思います。
実際問題として、文量が多い校正物のチェックには、数日かかるものです。
前半だけチェック用に渡して、二日後に後半を送る形にしても、チェックは滞らないことも多いんです。
「現場レベルで、そういう納期がらみの交渉を勝手にするな」というような考え方もあるかもしれません。
私も、そういう批判を受けたことはよくあります。
それでも、直接、お客さんとやり取りをする上で、そういう交渉・提案をする方が、トラブルが少なくなります。
古いタイプの会社で仕事をすると、「一生懸命やったかどうか」で大目に見る風潮があります。
一生懸命やったかどうかは、本来どうでもいいことです。
物理的に間に合わない時に、どういう対策をとるかが大事です。
逐次先延ばしは最悪
ギリギリになって「できませんでした」という報告は論外だと言いましたが、ズルズルと先延ばしするのも大問題です。
例えば、
- 金曜日の朝一番に送る予定だった
- その時間になって、「すいません。なんとか午前中には送れると思います」と言って時間を稼ぐ。
- そして昼になると、「すいません。なんとか3時頃までには出来ると思います」と言って時間を稼ぐ。
- 3時になると、「なんとか6時までには」。
- 6時になると、「なんとか今日中には」。
そう言って延ばし延ばしにして、時間を稼いで仕事する人は、それが癖になっています。
それが悪いことだ、という認識がないんです。
相手にとっては、全く予定が立たない。
朝一番に原稿が来る予定であれば、場合によっては複数のチェック要員を用意して、一気にチェックを進めようと準備していることもありえます。
それがズルズルと先延ばしされることによって、非常に無駄なコストがかかるわけですから、やってはいけないんです。
制作をする人で、ズルズルと予定を延ばしてしまう人の特徴は、「自分がすっきりとそれを手放したい」という意識が強いということがあると思います。
「全部いっぺんに、綺麗に原稿を渡して、自分の手元に何も残ってない状態にしたい」というエゴのために、相手に迷惑をかけていることが非常に多いと実感しています。
作業者のエゴは、全体から見てコストが高く付きます。
そういう作業のやり方は、確実に信用をなくします。
会社で働いていると、その人に仕事が回ってこなくなるということはないでしょう。
せいぜい「担当を外れろ」と言われるくらいです。
会社は、別の仕事を当てるはずですから、食い扶持に困ることはありません。
ところが、フリーランスの立場、個人起業家の立場で、この作業のやり方をすると、次からはもう仕事はありません。
相手に、
- この人に任せると予定が立たない
- コストが高くつく
と判断されるわけです。
次の工程のことを考えない仕事のやり方は信用をなくします。
遅れる場合を見越した進め方を決めておく
前提条件に無理がある作業は多いですから、「遅れる」のは仕方ないと思います。
もちろん、出来もしないことを「できます」と嘘をついて、実際には全然できないということであれば、これは大問題です。
あらかじめ、作業の状況を聞いて、
- 条件が揃っていれば予定通りできます
- ただし情報提供が遅れたりすると厳しくなってきます
- 厳しくなってきた時には、こういうやり方でのやりくりに、協力をしてもらえますか?
というようにあらかじめ言っておけば、大問題にはならず、かえって「安心して仕事を任せる相手だ」と思ってもらえるでしょう。
参考になれば幸いです。
飽きさせないステージ映像制作
退屈なステージ映像
舞台演劇や発表会で、ステージの上でパフォーマンスをするというものがあります。
それをビデオに撮っておいて「映像コンテンツ」にするというのは、非常にシンプルな発想です。
しかし、ライブの演奏会とか、お芝居をビデオカメラで撮った経験がある方は感じていると思うんですが、映像にすると「ライブの時の臨場感」とか「迫力」は半減します。
これは、いくら良い機材を使っても、やっぱり魅力は半減するんです。
ですから、「ビデオならではの特長」を生かして、半減してしまった魅力を少しでも補う「工夫」が必要なわけです。
最も有効な複数カメラ撮影
カメラを何台も使って、いろんな角度から撮った映像を、適切な編集によって切り替えながら見せる映像は一般的です。
テレビドラマのような形で舞台が見られるので、見飽きることがありません。
ただこれは、撮影がある程度、大掛かりになります。
カメラマンが何人もいて、カメラが何台も別の方向から舞台を撮影することになるので、なかなか簡単に実現は出来ません。
映像業者に依頼すると、撮影だけで数万円は軽く掛かってしまします。
擬似的なカット割りでコスト削減
今回お教えするのは、「擬似的なカット割り」をする映像編集の方法です。
簡単に言うと、「舞台全体を捉えた状態」で、最初から最後まで撮影するんです。
この撮影の時の注意点として
- 音声が綺麗に入るようにする
- 他の人の邪魔にならないようにする
とか色々あるんですけども、基本的には、この安定した固定映像で舞台全体をずっと撮っておきます。
これがコンテンツの材料になります。
ただ、この撮影した映像を、そのまま見ようとすると、おそらく見ていられません。
映像が退屈で、すぐに飽きてしまいます。
そこで、パソコンを使って編集をします。
ここでは、具体的な「編集の操作方法」については触れませんが、撮影した全体映像を使って、
- この瞬間は、この人のアップにする
- この瞬間は全体を見せる
- この瞬間は舞台の右端の方を写す
というように、臨機応変に映像を切り替えるんです。
アップにするためには、撮影した映像を拡大します。
映像拡大すると、当然画質は落ちるんですが、最近のカメラは、元々「フルハイビジョン」と言われるような画質が標準的です。
DVDの画質よりも、はるかに画質がいいので、多少アップにしても、鑑賞に耐えられなくなるほどは画質が落ちないんです。それを利用します。
「必要に応じて画面を切り替える」という部分には色々とノウハウがあって、簡単には説明できないんですが、これによって「見ていて飽きない映像」になります。
変化のない映像というのは、驚くほど早く飽きてしまいます。
飽きて、退屈を感じると、集中力が持たなくなります。
この「アップに切り替える」というのが、ちょうどいい「刺激」にもなるんです。
舞台の映像を撮影して、後から楽しみたいという場合は、こういう手軽な手法もあるということをご紹介しました。
ビジネス動画の誤解
展示会で増えてきた動画活用
先日、地元横浜で大規模な工業技術展があったので、出展者の方に「ビジネス動画を活用しませんか?」という案内をしに行ってきました。
色々な担当の方、経営者の方とお話をしてきて、いくつかわかったことがあります。
まず、ビジネス動画は年々、一般的になってきています。
これは喜ばしいことです。
一般的によく見られるビジネス動画は、
- 会社紹介
- 商品紹介
- サービス紹介
というような、告知用の動画です。
- 社内の営業コスト
- 教育コスト
を削減するための「道具」として使う動画です。
ところが話をしてみると、まだまだ多くの人が「ビジネス動画」と言うと、「大手のテレビ CM」をイメージしていることが感じられます。
動画活用開始のタイミングを勘違いしている
「動画の活用を考えていますか?」という言い方をすると、
- 今は動画の時代だから、何やりたいとは思う
- やるべきだとは思う
- でも、うちにはまだそんな余裕がない
- まだその段階じゃない
というような答が多いんです。
では、どういう段階になったら動画を活用するのか、ということです。
- ビジネスが順調
- 利益も多く
- 余裕が出た
という条件が整った上で、「さらにブランドイメージを高めるために映像を作ろう」という感覚なんです。
それは、大手のテレビCMの考え方です。
余裕がないときにこそ効果を発揮する動画
ビジネス動画は基本的に、「中小ビジネス」に非常に効果が高いものです。
- 人も少ない
- 使える資金も少ない
そういった時に、現状を改善するために使える「安上がりな手法」が「ビジネス動画の活用」です。
例えば、営業マンが一人しかいない。
その人が、一生懸命、外回りをして仕事を取ってくる。
常連の、既存のお客さんの所に挨拶まわりをして、つながりを持つ。
体力勝負なんですね。
「動画営業マン」なら、その人の分身として、営業活動の補佐をさせることが可能なわけです。
具体的には、「こういう動画を作りました」とYouTube の URL をメールに書いて、それを送って「動画を作ったんで見てくれませんか?」というような言い方をする。
メールアドレスさえあれば、1日に100軒の営業が可能なわけです。
生身の人間には、とてもこなせないような数の相手に対して、その情報を伝えられる可能性があるのが動画営業です。
もちろん、そのメールを送っても、見てもらえない可能性もあります。
でも、現場に行って、会ってもらえないというような、リアルな営業に比べると、痛手が格段に少ないんですね。
相手にとっても、負担が少なく、都合のいい時に見られます。
コスト節約のための動画
「営業力が弱いから、人を雇って営業マンとして育てて、働いてもらおう」とすれば、大きなコストが掛かります。
そういうコストをかけて、営業マンを一人、養成するよりも、安上がりに営業力アップが出来ます。
同じことは教育にも言えます。
人が手取り足取り教えることで掛かっているコストがあります。
「教育用の動画コンテンツ」を作れば、コストは何分の一かに減らせるかもしれません。
こういったように、余裕が無いからこそ、まず採用すべきなのが「ビジネス動画」です。
あなたのビジネスでは、「動画」を活用しているでしょうか?
あなたが個人起業家だったり、非常に小規模なビジネスをやってるとしたら、あなたの「分身」としての「ビジネス動画」を検討するといいと思います。
参考になれば幸いです。