動画技術研究所

趣味の映画製作、仕事の動画コンテンツ制作関連の記事を書いていきます

直接会わないと失礼?

「動画営業」の大きなメリット

私は「動画コンテンツをビジネスに活用しましょう」という提案をしています。

その一環として、「動画営業マン」というものも推奨しています。

 

営業マンは、お客さんの前で、商品やサービスのプレゼンをしますが、この内容を動画で用意しておいて、メールを使って、その動画をお客さんに観てもらうものです。

言うまでもなく、これによって、情報を発信する側は「実際に足を運んで説明をする」という時間が大幅に削減されます。

 

そして、情報を受ける側も、

  • 「自分の都合のいい時間」に、それを観ることができる
  • 判断を仰ぐために、別の人にも、動画を見せることができる

という、どちらにとってもメリットが多いやり方だと思っています。

コストが高いタイプのコミュニケーション

ところが、古いタイプの営業に接している人の中には、古い価値観の人もいます。

「営業マン本人が足を使って会いに来ることによって、直接、顔を合わせて接することがいいこと」で、

「メールや動画で間接的に情報を伝えることは、相手にとって失礼じゃないか」

というような価値観です。

 

例えば、仕事のやり取りをしていて、必ず「電話連絡」をしないと気が済まない、という営業マンがいます。

仕事のやり取りはメールで済んでいて、返事のメールを受け取っているにも関わらず、「メールだけのやりとりでは失礼だ」と思って電話をしてきます。

内容は、「あのメールで言った通りなので、よろしくお願いします」というだけ。

制作作業をしている時に、電話が一本入ることが、どれだけ負担が大きいかということを、全く分かっていない証拠です。

 

電話というのは、それが緊急の連絡かどうかが分かりませんから、今やっている作業の手を止めて、とらなければいけません。

非常に大きな負担がかかるわけです。

そこで手を止めたことによって、制作のペースはガタ落ちします。

 

実際に数値で計測したデータもあるようですが、手際よく続けている製作作業の途中で、電話によって作業が中断すると、電話がかかってくる前の生産ペースに戻るためには、10分も20分もかかると言われています。

それだけ、「電話をかける」ということは、相手の作業を妨害している可能性があるわけです。

その配慮、センスが、営業マンには本来、必要だと思います。

 

「直接、足を運ばないと失礼だ」と思って、相手の時間を拘束する営業マンに、このセンスが有るとは言えません。

「お忙しいと思いますから、時間のある時に見ておいて下さい」と言って、自分の動画を送ってくる営業マンの方が、配慮があると思いませんか?

時間泥棒とは距離を取れ

それぞれ、「自分が持っている文化」というのは、なかなか変えようがありません。

行動を改めてくれる相手ならともかく、「自分の価値観が絶対だ」と思っている人は、本当に変わりません。

あなたは、その相手を変えようとするのではなくて、「厄介な価値観を持っている人とは距離を取る」方がいいと思います。

参考になれば幸いです。